すごくまとも

まともな人間でよかった

【短歌】未来掲載作

【未来掲載短歌】2019年4月号

未来2019年4月号掲載(未来広場) 一人暮らし五年目 ブックオフはうるさいホビーオフは暗い私は客の声の高さで徒歩五分もう過ぎている iPhoneのGPSで自分を探す強風に凍えて揺れる遮断機がかき回す年末の青空「もっとうまく生きなさい」って友達が、酒は飲め…

【未来掲載短歌】2019年3月号

未来2019年3月号掲載 他人まみれ 私はただ普通にしてるだけなんだがそれも思想とだれかの声が近すぎて見えない電車(だと思う)高架の下で音に轢かれる飛行機は私のようになりたくて私はけんけんぱをしてみせた保険会社にはあるのかお医者さんのうねうね文字…

【未来掲載短歌】2019年1月号

未来2019年1月号掲載 入院生活終盤戦 一週間留守したドアに突っ込まれているおとといの断水通知靴の中までぐずぐずの足取りで、それでも行って帰ると決めたおとずれる季節を受けて立つのでしょう、ラーメン屋ではサザンが流れ血液がめぐりはじめる ラーメン…

【未来掲載短歌】2018年12月号

未来2018年12月号掲載 よんみなみ病棟 ビル前にビニール袋が舞い上がりまた着地するまでの八秒かちゃんかちゃ 病棟下の自販機は息継ぎをしてボタンを灯す封筒を拾ったらどうしますかと問われて詰まる いいひとなのか洗濯物たたんだら夕焼けを見て効率的に療…

【未来掲載短歌】2018年8月号

未来2018年8月号掲載(未来広場) 静岡ライブ遠征 しおかぜの車窓に見える波に合う曲を選んでイヤホンを挿すなんなのか分からないけどその言葉だけは覚えた 海賊うどん旅人に何を伝えるつもりだろう天竜川と名づけることで偶像が目の前にいる現実は理解しが…