すごくまとも

まともな人間でよかった

【第60回短歌研究新人賞応募作】ラッキーセブン

ラッキーセブン

人ひとり隠せるような雨の日だ きみのシフトを覚えてしまう
ポテトチップスの袋に入ってる空気もちゃんと陳列させる
毛穴から出てきたような言葉にもいいねをくれる大阪の友
一人親 漢字で書いてあったから三にもできる四にもできる
外国のお菓子みたいな曾祖母の骨を拾って朝が終わった
ひかりだす私の背中 その熱にうずくまるとき遠いきみの手
アニソンを聞きつつやれば強そうに化粧ができる 戦いだから
ゆびさきの出血により台無しの会社案内、先輩の声
iPhoneの着信音に教室の三割ほどの意識が戻る
いま月を追い越してゆく飛行機に願いをかける 軽めのやつを

 

(第60回短歌研究新人賞 最終選考通過作)
上記は応募した30首連作のうち、短歌研究2017年9月号に掲載された10首のみです)